地球樹の森づくり

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私たちは、環境配慮型商品の普及促進と環境配慮活動により積極的に取り組むために「地球樹(CHIKYUGI)」事業を推進しています。その一環として2013年より長野県下高井郡木島平村と森林(もり)の里親契約を締結し、同村のカヤの平高原牧場内に“地球樹の森”を設立。未利用牧草地を元のブナの森に還す活動を展開しています。

長野県の北東部に位置する木島平村は、西に千曲川、東南北の三方を美しい山々に囲まれ、豊かな水に恵まれた「農の村」です。カヤの平高原は、木島平村の東に位置する標高1,350〜1,750mの高原。一帯は上信越高原国立公園に属する国有林で、広大なブナ原生林やシラカバ、ダケカンバなどが群生する美しい森林地帯となっています。カモシカ、ツキノワグマ、ニホンモモンガ、ヤマネなど多くの動物たちの生息地になっています。また、木島平村の水源の森としても人々の暮らしを支えています。

牧草地の周辺はブナ原生林が広がっていますが、自然のままの状態では森に還るまで長い年月がかかります。とくに牧草地は、地表に牧草の根が厚く堆積しているため、ブナの実が落ちて発芽しても、根が土壌まで届かず枯れてしまいます。 そこで、人の手によって林縁部の実生のブナ稚樹を掘り採り、重機を使ってベルト状に表土を剥ぎ取った植栽地に移植するというユニークな方法で森づくりを実施。伊藤忠建材では、木島平村と森林の里親契約を結んだ約2haの牧草地にブナの稚樹を植林し、元のブナの森に還す計画です。

昭和31年に木島平村は、カヤの平高原の約52haの国有林を国から借り受け、森林を開墾。夏の間の放牧地として利用していました。しかし、近年になり畜産を営む農家の減少や、牛の飼育法の変化などにより牧場の利用率が低下。未利用の牧草地が増えてしまいました。そこで村は、未利用牧草地の一部を森に戻し、国に返還することにしました。