地球樹の森づくり

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地球樹の森づくり2015年レポート

■地球樹の森づくり第4回活動

日時:2014年10月10日(土)、11日(日)

3年間で約4,200本のブナを移植。
未来の世代へ、美しく壮大なブナの森を贈ります。

地球樹の森づくり3年目となる今年は、7月に続き10月にも森づくり活動を行いました。今回の活動には、常務取締役中本壽宏をはじめ地球樹プロジェクトのメンバーと社内公募による有志の合計22名が参加。東京本社から地球樹の森がある長野県下高井郡木島平村までは直線距離で約180km。バスの中では地球樹プロジェクト事務局の佐藤さんが出題する地球樹クイズで、参加者の地球樹製品に対する知識を試しました。

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クイズで盛り上がる、行きのバス車内。

バスに揺られて到着したカヤの平高原のブナ林は、すっかり黄葉していました。7月に来たときは深い緑色だったので、まったく違う印象の森になっています。天候は、あいにくの曇り空ですが、雨の心配はなさそうです。カヤの平高原ロッヂの横で円陣を組み気持ちを引き締め、ブナの森づくり活動がスタートしました。

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ロッジで身支度を整え、ブナの苗の掘り採りに向かいます。 地球樹の森づくりに参加した22名のメンバー。
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苗を運搬するリアカーを引いて森へ向かいます。  

参加者がブナ原生林と牧草地の林縁部からブナの苗の掘り採りをしている間、今回のもう一つのミッションである「地球樹の森」看板の補修を行いました。立ててから3年が経ち、表面の塗装がだいぶ剥げてきているので、タワシで古い塗装をこすり落とし、寒冷地用の木材塗料を塗り直し、厳しい冬に備えます。

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「地球樹の森」看板のメンテナンス作業 きれいに塗装できました。(建材商社マンなので。。)

看板の補修が完了した頃、苗掘り取りチームの皆が、ブナ苗を地球樹の森へ運んできました。(木島平村役場のご担当者様、ご協力ありがとうございました。)翌日、植樹をするエリアに、苗が入ったトレイを運んでおきます。そうこうしているうちに、日も傾き始め肌寒くなってきました。日が暮れてしまう前にカヤの平高原を後にし、ふもとのけやきの森公園のバーベキュー場で楽しい夕食です。部署や年代を超えて、今日一日のお互いの健闘を讃え合いました。

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チームワークで手際よく苗を運びます。  

翌日は、いよいよブナの植樹です。牧草地の表土は、牧草の根が厚く堆積しているのでそのままではスコップの刃が入りません。そこで、事前に重機を使って2mおきに1mの幅で表土を剥ぎとってあります。ブナの苗は、表土を剥ぎとった部分に前後左右50cm間隔で植えていきます。ブナは湿度を好む木なので、密に植えることでお互いの蒸散により乾燥することを防ぎます。植樹のポイントは、植えたあと根元をしっかりと踏み固めること。こうすることで根と土壌が密着し、根が水分を吸収しやすくなります。二日間にわたって行動を共にしてきたのでチームの息もぴったり。ナイスチームワークで、予定時刻よりも早く、推定1,500本の植樹を終了することができました。初年度が800本、昨年が900本、今年の7月が1,000本、そして今回が1,500本。3年間で約4,200本のブナを植樹することができました。
ブナは長い冬の間、雪の重さに耐えながら、雪解けとともに1年分成長し、夏の間は翌年の生長のためにじっくりと力を蓄えます。今はまだ草原にしか見えませんが、植えてから10年を超えると生長のスピードが早くなりだんだん森らしくなっていきます。ちゃんとした森になるのはまだ何十年も先のことです。ブナの一生は300年といわれています。300年経てば、私たちの手で植えたブナは一生を終え、私たちが植えたブナの種子から生長した子どもや孫たちの世代の森になっているはずです。それは人の手によって生まれた森ではなく、天然更新によって生まれた森=天然林ということができ、世界自然遺産にも指定される資格があるわけです。300年後、地球樹の森が世界自然遺産に指定されるような美しく壮大な森に育つことを夢見て、晩秋のカヤの平高原を後にしました。

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木を植えるのが初めての人もすぐにコツをつかみます。 苗を入れたトレイが次々に空になりました。
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無事に4回目のブナの森づくりを無事終了。 移植したブナの苗たち。これから長い冬を越します。
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女子チームもがんばりました。 最後も円陣を組んで、一本締めで締めました。

■参加者の声

荻原大作 企画部門長

社員の一体感が育まれ、
しかも社会的、環境的な意義が大きい活動です。

イメージ地球樹プロジェクトの発足時のメンバーで、前身となるプロジェクトから関わっていました。当初は輸入木材製品をもっと増やしていこうという目的だったのですが、私が関わったときから、国産木材製品も増やし、環境に配慮した商品を全社で展開していこうということになり、「地球樹」という自社ブランドを立ち上げました。ですからこの活動には人一倍思い入れがあります。当社では、木材製品を多く扱っていますが、木が製品になるまで長い年月がかかるということを理解するきっかけとして、この植樹活動はいい体験になります。さらに、参加された方が口をそろえて言っていますが、社内コミュニケーションを円滑にするとてもいい機会です。普段、会話をする機会が少ない他部署の社員や年代の違う社員と、森づくりという活動を通じて理解しあい一体感が生まれます。通常の社員旅行と違い、社会的、環境的な意義も大きいので、とてもいいですね。「つなぐ。つくる。こたえる。」が当社のビジョン。木島平村と「つながる」ことができたので、次は北信産の木材を使った製品を「つくり」、地球環境を守ることに「こたえて」いけたらいいですね。


瀬川早紀 開発営業部

木を育てることの大変さを知ることができました。
木や森を大切にしていきたいです。

イメージ地球樹プロジェクトは、入社してから知りました。地球樹の森にブナの植樹に行った先輩たちがいることを聞いて、社会貢献や環境への取り組みがしっかりしている会社だなと思い、興味を持っていました。今回、初めて参加することができてとてもうれしいです。今年から新入社員研修の一環で「地球樹の森」で植樹をしているので、同じ部署の後輩からも活動の内容を聞いていて、楽しそうだなと思っていました。長野には来たことがありますが、木島平村は初めて。とても空気がきれいですね。植樹自体は思ったよりハードではなかったです。もっときつい作業を想像していましたが、とても楽しくできました。
実は、地球樹プロジェクトのパンフレットを詳しく読むまでは、どこかから苗を買ってきてそれを植えるのだと思っていました。自分たちで掘った苗を植えると知ってびっくり。自分で掘った苗なので、とても愛着がわきますね。大切に植えなきゃ!という気になります。植えた苗がこれからどうなっていくか、とても気になります。ぜひ、様子を見に、また「地球樹の森」に来たい


大月浩司 首都圏営業三部

植樹活動の経験を通じて、地球樹商品を
もっとお客様にお勧めしようという意識が芽生えました。

イメージ入社7年目。営業部門なので、地球樹商品を提案していく立場です。地球樹の活動は、以前の部署の上司がプロジェクトのメンバーだったのでよく知っています。自分の会社がこうした社会貢献活動を実践することに誇らしく思っており、一度は参加しなくてはと思っていました。普段、都会にばかりいて、自然があるところにはあまり行く機会がないので、原生林に囲まれた自然豊かな環境の素晴らしさに改めて気付きました。また、今まで漠然と見ていた木や森も、しっかり育つには多くの人の手が必要なことも知ることができました。都会で働いているだけでは、気づかないことなので、こうした体験は貴重ですね。植樹の感想は、まず疲れた!ということです。笑 ただ、身体を動かし、地球樹に関わる活動をしたことで、自分も環境に対して何かできることがあるのだなと思いました。地球環境に配慮した地球樹商品を売ることもその一つだと思います。今まで何となく売っていたわけではありませんが、さらに意識的にお客様にお勧めしたいと思います。せっかく会社が、こうした環境活動に門戸を開いてくれているので、これからもチャンスがあれば積極的に参加していきたいです。