地球樹の森づくり

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地球樹の森づくり2016年レポート

■地球樹の森づくり第5回活動

日時:2016年6月18日(土)、19日(日)

カヤの平高原の森林セラピーロードをトレッキング。
自然を満喫しながらブナの森づくりを実施。

2013年10月からスタートした“地球樹の森”づくりも4年目を迎えました。今回は弊社代表取締役柴田敏晶をはじめ、新入社員10名を含む総勢31名が森づくりに参加しました。今回から2015年に開通した北陸新幹線を利用したため、従来のバス移動に比べてずっとスピーディに地球樹の森へアクセスできるようになりました。東京駅発、7時52分のはくたか553号に乗車し、9時43分には飯山駅に到着。チャーターしたマイクロバス2台に分乗し一路、新緑に包まれたカヤの平高原へ向かいました。

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高原ロッヂ前の開会式には木島平村副村長・内藤氏も参列。 新入社員代表の掛け声で森づくりのキックオフ!

カヤの平高原ロッヂの前で恒例の開会式。木島平村副村長の内藤克彦氏がご挨拶にいらしてくれました。新入社員の代表が恒例の“エイエイオー”の掛け声をかけ、2日間の森づくりが始まりました。
カヤの平高原では、6月初めに北日本を襲った今世紀最大級の寒波の影響で季節外れの霜が降りました。ちょうど開葉し始めたブナの稚樹も霜害に遭い、稚樹のほとんどが枯れてしまいましたが、大きな木の下や茂みの中にある稚樹はなんとか霜の害を免れることができたため、今回の植樹活動では茂みの中に潜り込んでブナの稚樹を探し掘り採ることになりました。

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ブナを掘り採る牧草地まで森の中を移動。 ブナの稚樹の掘り採り作業。

一般的に木の葉の縁はノコギリの葉のようにギザギザしているものが多いですが、ブナの葉は丸みを帯びた波状になっているのが特徴です。また葉脈は、波のへこんだ部分に向かっています。最初はブナの葉が見つからずにとまどいますが慣れてくると一目で見分けることができるようになります。今回は新入社員10名の若い力に加えて、新幹線を利用による作業時間の確保できたこともあり、過去最多の約1,500本の稚樹を掘り採ることができました。、
掘り採った稚樹はトレイに入れ、トレイがいっぱいになったらリアカーに積み替え、ロッヂ脇まで運びます。段差のある森の中の遊歩道を、ブナの稚樹を満載したリアカーを引っ張っていくのがいちばんの重労働ですが、ここでも新入社員が大活躍! 新入社員が中心となってブナの稚樹を地球樹の森まで運びました。

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掘り採ったブナの苗はリアカーでロッヂ脇まで運搬。 集まったブナの苗は村役場のトラックで地球樹の森に運びます。

掘り採り作業の後の夕食は、いつものように木島平村のケヤキの森公園の中にあるバーベキュー場で。木島平村のお隣の飯山市でわずか5軒の養豚農家しか生産していない産地銘柄豚「みゆきポーク」や新鮮な地元産の野菜に舌鼓を打ちました。普段は、なかなか話す機会のない他部署の方や世代の違う方ともここでは森づくりに汗を流した仲間同士。気軽に打ち解け、話も弾みます。新入社員たちの自己紹介もそれぞれに個性が溢れていて大いに盛り上がりました。

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夕食は、恒例のバーベキュー。〆は焼きそばです。 新入社員たちの自己紹介タイム。

2日目は、いよいよ地球樹の森へブナの移植です。天気もよく青空と新緑の対比がきれいです。2013年10月の第1回の地球樹の森づくりのときに弊社代表取締役の柴田が植えたシンボルツリーも元気に育っているのを確認し、昨日、掘り採ったブナをていねいに植えていきます。昨年までに移植したブナは6月の遅霜で葉を枯らしているものもありますが、概ね元気に生育しているのを見て一安心。1,500本のブナを植え終えて地球樹の森がまたひとまわり広くなりました。

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約30名が参加した2016年最初の森づくり活動。 ブナの苗木を掘り採りましたー!
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季節外れの霜の被害で葉を枯らせてしまったブナの稚樹。 掘り採ったブナ苗はその日のうちに新入社員たちが搬入。
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弊社代表取締役柴田が3年前に植えたシンボルツリーも元気に生育しています。 ブナ苗の移植作業。ていねいに愛情をこめて植えていきます。
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ここが美しいブナの森になるのは、何十年後のことでしょう。 地球樹の森の看板の補修もぬかりなく。
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約1,500本のブナを移植。2日間の森づくりが無事に終了。  

■参加者の声

柴田敏晶 代表取締役

木を大切にしよう、とういうことを
実体験を通じて社員に知ってほしい。

イメージ前回来たのが2013年10月なので、3年ぶりのカヤの平高原です。そのときに地球樹の森に植えたブナの様子を見ることができました。もう少し大きく育っているかなと思いましたが、広葉樹は最初に根が大きく広がって5年、10年経ってから幹が太くなっていくと聞いたことがあるのでこんなものなのでしょう。根が広がる前に幹が太くなると、風で倒れてしまいますからね。
私たちの会社は、木を生業としています。売り上げ規模でいうと35%くらい。売り上げ金額でいうと1千億円です。ちょっと乱暴ですが、この金額を木の本数に換算してみると100万本くらいになります。つまり、毎年、100万本の木を伐って製品にして販売しているわけです。ということは、木に対して大きな感謝をしなければいけない。木を伐ってそのままだと、いつか資源が枯渇してしまいます。それでは困るので、伐ったら植えることも考えないといけないわけです。地球樹の森づくり活動の目的は、一つに「木を大切にしていこう」ということを、新入社員をはじめ社員たちに木を植えるという実体験を通じて伝えたいということがあります。それと、この活動は、植林木を使った地球樹製品のブランドイメージづくりにも役立ちます。今回の活動も日刊木材新聞が記事にしてくださるので業界に、私たちが森づくり活動を行っていることをPRできます。地球樹プロジェクトのコンセプトの一環として行っているわけです。さらに、社内の今まで知らなかった人間と一緒になって汗をかき、食事をして、打ち解けられるので社内融和的観点からのメリットも大きいですね。


田畑慎哉 首都圏営業部(新入社員)

森づくり活動に参加して
縦のつながり、横のつながりを深めることができました。

イメージ4月に入社した新入社員です。商社に入るのが夢で、その中でも人々の暮らしに広く関われる商材を扱えたらいいなと思っていました。家というのは衣食住の暮らしの環境の中で重要なものです。その家を作るのに欠かせない建材を主に扱っているということで弊社への入社を決めました。また、面接を受けていて、とても暖かい雰囲気を感じたのも決め手になりました。今回、この森づくり活動に参加して、改めて風通しのいい暖かい会社だなあと思いました。
この地球樹の森づくり活動は、入社前からホームページなどで知っていましたが、そのときは、漠然とこういう活動もしているのだな、と感じていました。今回実際に植樹を体験して活動の意味を深く考えるようになり、とてもいい経験になったと思います。植樹は人生初体験。昨日の掘り採りはたいへんでした。最初はどれがブナかまるでわかりませんでしたが、葉の特徴などを教えていただき見分けられるようになると掘るのが面白くなりました。この活動で得た経験をもとに地球樹製品のことをお客様に説明したいですね。
カヤの平高原は、空気がぜんぜん違う、水も冷たくて最高にいいところですね。同期のみんなとも久しぶりに会えたし、他部署の先輩たちとも話をすることができ、縦のつながり、横のつながりを幅広く深めることができました。


平井菜緒 開発営業部(新入社員)

地球樹の森にブナを植えながら
私も会社の一員として関わっているんだなと感じました。

イメージもともと住宅に興味があり、山登りも好きだったので木を育てている会社がいいなと思って入社しました。入社前から地球樹プロジェクトのことは知っていて、とても興味を持っていました。今回、森づくりに参加して実際に自分でブナの稚樹を掘ったり、植えたりすることで会社の一員として関わっていることを実感しました。3年前に先輩の皆さんたちが植えたブナも元気に育っていて、私が植えたブナも大きく育ってくれるといいなあと思っています。少し前に林業の映画を観ましたが、その映画の中で自分たちがやっている作業は子孫のためにやっているんだ、というようなセリフがあったことを、ブナを植えながら思い出しました。
この活動には、これからも機会があれば参加したいです。自分が植えたブナが育っているのを見に来たいと思いまいます。年代の違う方たちとも、同じ作業をすることで、会社の中にいるときよりずっと話しやすかったです。会社に対する愛着もわいてきました。違う部署に配属された同期とも久しぶり会えて楽しかったです。これからもがんばろう!って気になりました。